「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」
2009年7月アーカイブ
昭和、平成を代表する仏教者である松原泰道老師が亡くなられた。
偉大な僧の死は遷化というが、まさ松原先生はこの世での教化を終えて、あの世の教化へと遷っていかれたのだ。
101歳だった。
老師には長谷寺の法話会にお越しいただいたことがある。
もう10年以上も前のことであるが、私は長谷寺でも法話や講演会を開催して学びの場を作りたいと考えていた。
その話を知人にしたところ、彼が松原先生を紹介してくれたのだ。
そこで、長野市の刈萱山西光寺で開かれた「南無の会」に講師としてお越しになっていた先生とお会いすることになった。
初めて目の当たりにする老師は、すでに90歳になっていたと思うが、そのような年齢を感じさせなかった。
その日の法話が何であったかよく憶えていない。
私は、その顔や声の響きや立ち姿に見とれていたらしく、肝心の話をよく聞いていなかったらしい。
11月に6才になる娘が5月から寺の「写経の会」に参加している。
今日も参加した。
むろん、まともな字になるはずは無いのだが、それなりになる。
〈写経における「まともな字」とは何か、これも悩ましいところだ〉
息子は何度も参加しているが、相変わらずミミズの這ったような気味の悪い字のままだが、娘の方が何となく字に見える。
最初は、筆ペンでやってみたが、筆圧の調整がないから、インクがどんどん出てしまって丸い黒団子の列になってしまった。
そこで、前回からはサインペンにしてみた。これはいける。
もっとも、般若心経を最後まで書きつくすのはまだ難しくて、三分の一位になると投げ出してどこかへ脱走してしまう。



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