住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

たたみ

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久しぶりに、一日しとしと雨降りです。

最近降る雨は、短時間にドバドバと降るから、こんなふうに静かに降ると新鮮だ。

もっとも台風だから、激しく降っている地域もある。被害がありませんように。

この雨降りの中、午後から畳屋さんが仕事をしています。

10月に予定されている晋山式の記念事業として、庫裏の畳の表替えを計画したので、9月になってから少しずつ進めてもらっている。

職人さんの仕事は、みていても楽しい。

実際に畳表を取り替えている作業は仕事場でやるので見れないけれど、畳を外す様子や、きれいになった畳をあらためてはめる様子。高さを微調整したり、はめてみてから具合の悪い部分を手直ししたり、一つ一つ丁寧だ。

畳の需要は減っている。

新築の住宅に日本間は少なくなり、洋間が中心のライフスタイルになってしまったせいもある。

実際、畳の部屋があると、ゴロゴロできてとってもいいんですけれどね~。

ああ、落ち着くなぁ、と気持ちが楽になる。

この辺の人は、「安気(あんき)になる」というな。

 

昨日、札所めぐりで、畳の話になった。

今年は参加者が70人以上でバス2台。だから、小さなお堂だと全員が入れない場合もある。

でも、お寺によっては、みんなで詰め合えばたくさん座れる。

畳はそこが便利だ。

一畳に一人で悠々と座ることもできるけど、そこに誰かが来れば半畳を分け合う。

また誰かが来れば少しつめる。

また誰かが来ればまた詰めあって座る。

10畳もあれば、けっこう座れる。

だから、畳の部屋には定員というのがあまりない。

旅館だったら、布団の関係である程度限度があるが、寺の本堂なら、どんどん詰め合えばかなり座る。

これが、椅子の文化だと事情はだいぶ違ってくる。

定員ができる。椅子を分け合って座ることは、不可能ではないが、あまりない。

畳の文化と椅子の文化と、しばしばその違いが言われるけれど、確かに畳にはさあどうぞどうぞと分け合う日本らしさが表れていると思う。

 

んんん~ん、新しい畳の香りがしている。

 

ありがたいことです。

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