住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

2018年8月アーカイブ

舞踏と現代美術のご案内

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IKI - 赤いカルマ

SU-EN × 柿崎順一 パフォーマンスインスタレーション


日時825日(土) 午後2時開演

信濃長谷寺(長野県長野市篠ノ井塩崎878

◆主催:柿崎順一花事務所、スエン舞踏カンパニー/Mon no Kai


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スウェーデンの振付師であり舞踏家のスエンは10年間に渡り長谷寺に舞う夢を見てきました。美術に柿崎順一を迎え『赤いカルマ』をテーマに、今、晩夏の長谷寺に舞います。

 

出演者プロフィール

 

SU-EN

スウェーデンの振付師、舞踏家であるスエンは、芸術活動において身体と世界の様々な問題を追求しています。日本の舞踏に根差し、概念芸術とパフォーマンスアートの影響を受け、現代の身体の緊急かつ極端な状況を探求する方向に向けられています。

 

柿崎順一

現代美術家。ビジュアルアーティスト、フラワーアーティスト。基礎造形と園芸学を学び、花や木などの植物や土や石など自然素材を主材または主題にランドアート・環境アート・メディアアートなどの作品を制作、写真・ビデオ等を媒体に発表している。


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たましいのめぐりあい

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お盆が近づくと「たましい」について思うことがありますね。


 

仏師の友人がいます。


新しい仏像を造るより、むしろ修復をもっぱらとしているのですが、彼がこんな話しをしてくれました。


「仏師というのは、自分で造り上げた仏像を何百年後かに生まれ変わって、また仏師になって自分で修復するんです」


彼は千年も前に造られてすっかり傷んだ仏像の前にたたずんで、長い年月を経てきたお像の指先や衣紋、背中の曲線をひとつひとつじっと眺めながら、そう言うのです。


茶目っ気のある彼のことだから、そんな言葉を真に受けてはいけないぞとその表情を見てみれば、お像のお顔に向ける眼差しは、遥かに傷みも風化もない頃の姿を懐かしんでいるかのように思われ、そばにいる私もその「千年の邂逅」に立ち会って厳粛な思いに打たれるのでした。


弘法大師空海の師である恵果阿闍梨は、真言密教の全てを弟子である空海に授け終えてこう言われます。


「お前と私は、遠い遠い過去から、お互いに師となり弟子となってこの尊い仏法を伝えてきた。この度は私が伝えたが、次は私が弟子となって法を授かろう」と。


この言葉を受けた弘法大師は、後に懐かしい師を偲び、悟りを得ることよりも、この法と遭えたこと、その法を伝える師とめぐり合えた深い喜びを語っています。


人身は受け難く、仏法は遭い難し。


仏師は、目の前の仏像との縁を、魂の縁として深く受け止め、師と弟子は、そのめぐり合いの不思議を、永い永い魂の絆、法の契りとして受け止めていく。


仏師でもなく、空海でもない私たちですが、同じく命を授かってかけがえのない人生を生きているのですから、この世の旅路を、この一瞬一瞬を少しでも有意義にしたいものです。


ならば仏師や弘法大師の思いをヒントに、魂の縁に思いをはせてみてはいかがでしょう。


目の前の何気ない風景が、ただ漫然と流れていくのをやめて、何事かを語りかけてくるように感じられ、家族や友人と過ごす何気ないひと時がいとおしく感じられてくるのではないでしょうか。


奈良 明日香 岡本寺 ハガキ説法に寄稿

2018年9月

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