住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

寺宝: 2016年8月アーカイブ

当山所蔵の地蔵菩薩像が、この度長野県の文化財に指定されることになりました。

当地蔵菩薩は、鎌倉時代初期のものとされ、慶派の作風を伝える美しいお姿のお像です。快慶作という伝承もあり、以前は現・千曲市の桑原地区にありました長福寺というお寺の御本尊様でした。このお寺が廃寺になった際に、長谷寺にお移りになりました。

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お地蔵さまは、凛とした青年僧のたたずまいで、お釈迦さま亡きあとの無仏の時代に、人々を救い続ける菩薩の尊い誓願を内に秘め、苦しむ私たちに向ってまさに踏み出さんとする姿とされます。

またそのお名前に表れているように、地の蔵、つまり大地が蔵する命のエネルギーを神格化(仏格化)した尊格でもあり、人類が大地に寄せる深い信仰と信頼を受けとめてくれるのもこのお地蔵さまです。

大地は地球であり、お地蔵さまへの信仰とは、私たち人間がこの自然環境の中に生かされているという意識を改めて深めていくことが求められるこれからの時代に、私たちの道しるべともなるでしょう。

長谷観音信仰は、観音菩薩と地蔵菩薩とが一体となった信仰であるともいわれますから、当山としましても、御本尊観世音菩薩さまとともに、このお地蔵さまの教えを大切に、これからもお守りし未来に伝えて参りたいと思います。


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26日の信濃毎日新聞の記事より

2016年8月

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