住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

住職の独り言: 2019年12月アーカイブ

新しい年の願い

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和顔施

 

 あなたの

 

 やわらかくなごやかな顔は

 

 わたしの心を

 

 和らげ和やかにしてくれる

 

 そこに観音さまがいる


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みなさま、明けましておめでとうございます。


旧年中は何かとお世話になりました。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年は台風により私たちの故郷も大きな被害を受けました。


被災された皆さまには心よりお見舞いを申し上げます。


日々に復興を祈念し、皆さまの平安をお祈りしております。

 

今年は「和やかな顔を施す(和顔施)」という仏の願いを「私の願い」として、家族や友人やご縁のある人に接しましょう。


世の中が悪い、政治が悪いとムスッとしているより、ひとまず微笑みましょう。


あなたが微笑めば、それだけ世界に喜びと光がもたらされます。


せっかくの人生です。


せっかくの今日です。


せっかくの今です。


せっかくいただいた命です。


世界と今と命を分けあう家族や友人に、和やかなお顔を差し上げましょう。


そこに観音さまがおいでです。


長谷寺住職 合掌



冬至の頃の贈り物 

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冬至の頃の贈り物 

 

その昔、中国では冬至を太陽運行の起点と考え尊い日として祝いました。

古代中国の皇帝は、その天の運行を司る能力を天命によって授かるものであり、その神聖な力に則って暦を作りました。

周辺の朝貢国は、冬至の頃に「冬至使」という使者を送り皇帝に貢物を献上しましたが、この時の返礼の品として、何にもまして最も重要だったのが暦だったのです。

農耕を中心に生きる人々にとって、正しい暦は生死を分ける道標ですから、周辺の国々はこぞって暦を求め冬至使を送ったといいます。

冬至は、暦の起点として神聖なばかりでなく、日照時間が短くなり最も弱まった太陽が、その日を極として再生してくる日でもあり、太古から天地の運行に従って生きてきた人類にとっては特別神聖な日だったのです。

世界各地に冬至の頃に聖者が訪ねてきて贈り物を届ける話が伝えられています。

日本にはこの時期に弘法大師が贈り物を届けてくれる伝承がありますし、西洋ではイエス=キリストという最大の贈り物が神様から届けられるのがこの冬至の季節ですね。

聖者が贈り物をくださったり、世界に愛をもたらすイエスの誕生がこの季節とされたりするのは、太陽の力が蘇えり天地が命に恵み(慈愛)を与えてくれることを強く実感できるからなのでしょう。

この一年は便利さや効率重視のライフスタイルを見直す機運が高まり、自然との共生が叫ばれました。

しかし自然の厳しさを思えば、共生というより自然の中に生きる存在として、人間や自分自身を見直す必要があります。

今年の冬至には、改めて暦を見直してみてはいかがでしょうか。

きっと天地から与えられる慈愛が感じられますよ。

2020年1月

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