住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

仏教: 2010年3月アーカイブ

〈声に出して読もう〉

超訳 観 音 経 

『妙法蓮華経 観世音菩薩 普門品第二十五』

 

心からお釈迦さまにたずねてごらん。

「お釈迦さま、私たちは、どうして悲しい時に観音さまを呼ぶのですか?」。

すると、その質問にお釈迦さまはお顔を輝かせて、あなたの尽きせぬ心に向けてこう話してくださるでしょう。

 

 

耳を澄ましてごらん。

ほら、観世音菩薩が、すべての命あるものの苦しみを分かち合い、その悲しみを無くそうとしている。

それは海のように広く、深くて、果てしない誓いなのだよ。

永い永い間、そのようにしてあらゆる苦しみや悲しみに寄り添ったからこそ、そんな大いなる誓い(大悲=同悲同苦)が芽生えたんだ。

これから、観世音菩薩の大悲の心について話そう。

よく、あなたの真心でお聞きなさい。

 

観世音菩薩は、その名にも、その姿にも、悲しみ苦しみを分かち合う大悲の働きを表しているから、あなたが心に深く念じるなら、苦しみはあなたから消えるのだよ。

その不思議な大悲の働きを念じることによって得られる心を喩えてみよう。

 

私たちの人生には、殺意のような激しい気持ちに突き動かされて、激情の炎に包まれて我が身を焼き焦がしてしまうこともある。

そんな時は、観音を念じ、あなたの大悲を呼び覚ましてごらん。

激情の炎は湖のように静まってしまうのだよ。

 

2010年10月

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