住職日記

お彼岸に「また見つかった」

春の彼岸は明けましたが、

この季節は、

長谷観音の正面真東から太陽が昇ります。


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また見付かつた、

何が、永遠が、

海と溶け合う太陽が

 

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これはフランスの詩人ランボーの有名な「地獄の季節」という作品の一節。林秀雄さんの訳ですね。


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長谷寺から望む太陽は日の出。

この詩は落陽であるそうです。

また海と溶け合う太陽を見つめています。

長谷寺から望むのは、

海ではなく山。

しかし、その日の出の瞬間に、

大いなる太陽と山とが融け合う姿には、

永遠と名づけたくなるような荘厳さがありますね。


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また見付かつた、

何が、永遠が、

海と溶け合う太陽が



このような瞬間に巡り合うと、

私たちは誰しも何とも言えない感情が溢れてきます。

そして思わず手を合わせたくなりますね。

 

その時、

「また見つかった」

と、私たちは自分たちの中にそれぞれ見出す気持ちがあるのではないでしょうか。

そんな気持ちになる時間を大切にしたいですね。


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いよいよ春。

梅も開き杏や桜の季節を迎えます。

コートやマフラーを脱いで、長谷の観音さまに会いに来てください。

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