長谷寺では秋のお彼岸のお中日、9月23日㈫に長谷寺が創建された縁起のお話し「白助物語」のお絵解きをします。
この物語は奈良、鎌倉と並ぶ「日本三所長谷観音」として知られる長谷寺の始まりを語るお話しで、鎌倉時代の古文書「長谷寺験記(奈良長谷寺蔵)」に伝えられます。
そのストーリーは貧しい孤児の白助が、信州の長谷寺を建てるまでの物語です。
千日の祈り、善光寺如来の導き、奈良の長谷山での観音さまの出現、美しい妻との出会い、妻をめぐる殿さまとの知恵比べ、そして長谷寺の建立と正体を明かして天に消える妻との別れ。
孤独と悲しみにあった一人の男が、祈りの旅を通じて観音さまの慈悲に触れて成長していくお話しは、現代の私たちにも心にも響く魂の旅のお話しです。
絵解きを通じて、時をこえて語り継がれる祈りと再生のお話しを物語ります。
信州長谷観音縁起「白助物語」のお絵解きをご覧ください。

■催事名 絵解き 長谷観音縁起「白助物語」
■期日 9月23日(火・祝日) 午後1時30分より(開場:午後1時)
■場所 長谷寺 庫裏 長野市篠ノ井塩崎878
■絵解き 岡澤恭子
■ギターデュオ「コラール」の演奏とミニマルシェ(陶器・布小物等)
■参加費 無料。どなたでもご参加できます。
■内容 長谷寺蔵「信州長谷観音縁起白助物語(山口勝人画)」を特別公開し絵解きをします。
■問い合わせ 長谷寺 026-292-2102
■絵解き 岡澤恭子(愛知県生まれ。)
大学で「平安時代の女性と仏教」を学んだ経験を生かして、平成10年の長谷寺の涅槃図の修復を機にお釈迦さまの涅槃図の絵解きを始めました。その後、絵解きへの関心が高まり、現在では毎年真言宗智山派総本山智積院で修行僧に絵解きの講義を行う他、川崎大師、護国寺、智積院東京別院、鎌倉円覚寺をはじめ、全国各地の寺院や檀信徒研修会、青年会、寺庭婦人会、各種教育機関等で絵解きを行っています。近年、弘法大師の絵解きとともに寺の縁起「白助物語」にも精力的に取り組んでいる。皆さまと一緒に、いにしえの祈りの心と、観音さまの心、今に息づく魂の再生の物語を分かち合いましょう。お誘いあわせお出かけ下さい。