住職日記

弘法大師 空海

知れば知るほど

弘法大師 空海像 京都 智積院蔵

弘法大師・空海は宝亀5年(774年)に今の香川県に生まれました。

15歳で都にのぼり大学に学びますが、仏法を志して山岳修行に入ります。

やがて真実の法を求めて留学僧として中国に渡り、偉大な密教僧である恵果阿闍梨より正統な真言密教を授かります。

帰国の後は、人々に密教を伝え、弟子を育て、真実の仏法を広めるために、朝廷より高野山や東寺を賜り、密教の根本道場としました。

仏の教えによって、人々の幸福のためにさまざまな事業を展開し、福祉、教育、書道、文芸、土木工事など多彩で大きな足跡を残しています。

やがて承和2年(835年)3月21日、高野山にて入定されました。

弘法大師は今なお高野山で深い瞑想をし、人々を救い続けていると信じられております。

明日は、そんな弘法大師の正御影供(しょうみえく)です。

真言宗の各本山はもとより、各地の寺々で、その徳を讃仰して法要が営まれます。

また来る令和5年は、弘法大師のお誕生1250年にあたり、それを記念する法要や行事も各地で進められています。

長谷寺でも、弘法大師が伝えた仏さまの供養の法を修行して、報恩とともにお誕生をお祝いしたいと思い、現在、長谷寺のご本尊十一面観世音菩薩さまの供養法である「十一面法」の「千日祈祷」を修行しています。

千日祈祷


昨年の令和2年8月4日(旧暦の弘法大師の誕生日)にスタートし、令和5年の6月15日(新暦の弘法大師誕生日【青葉まつり】)まで、千日間、千座の供養法を修す願いをおこして、日々勤めています。

この千日祈祷のお勤めでいただく功徳を、観音さまの誓願が広く世界に及ぶように回向し、檀信徒の皆さまに回向してまいりたいと思います。

また少しずつ、このウェブサイトやお寺で、弘法大師の教えをお伝えしたり、弘法大師のご生涯をお伝えしたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

住職 合掌


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