絵解き日記

感謝といえば…

先日の篠ノ井有線放送の後、嬉しいことがありました。
もう社会人の息子の、中学・高校時代のお友だちのお母さんが「有線放送の絵解き、聴いたよ!」と、とても久しぶりに連絡をくれたのです。
親子ともに仲良くしてもらっていたお母さんです。
息子さんも元気で、いきいきお仕事を頑張っているそうで、懐かしく、嬉しく、こんな縁を下さった篠ノ井有線放送さんに感謝!

感謝と言えば・・・。
5月11日、南佐久郡小海町のJA虹のホールに「釈迦涅槃図」の絵解きにうかがった時のこと。高速を使って車で1時間ちょっと。5月の緑輝く山々を見ながらの、気持ちの良いドライブでした。

会場に着くと、絵解きを企画して下さった感じのいい女性職員さんに駐車場までお出迎えいただき、小さなマイ軽自動車を停めて中へ。とても綺麗なホールでした。心をこめて絵解きをし、絵解きが終わった後も、皆さま涅槃図の前でいろいろと質問して下さり、和やかなひとときでした。

JA虹のホールのスタッフさんが
撮って下さった絵解き風景

さて、無事に絵解きも終わって帰ろうとした時・・・、「先生、車がかたむいています」と女性職員さんが。え、車が?かたむいているとは?

急いで駆けつけてみると、なんと、愛車の軽自動車ががっくり片膝をつくように左にかたむいているではありませんか!えーーー!!
到着した時には、駐車場で迎えていただき、その時には何ともなかったのに!

男性職員さんも2人駆けつけて、タイヤを調べて下さっています。
どうやら、気持ちよくドライブしていたその間にクギかネジのようなものを踏み、小海町までは何とかたどり着いたものの、絵解きをしている間に「もうダメ、無念・・・」と完全にタイヤの空気が抜けてしまったようなのです。

スペアタイヤはなし。
住職は会議で外出中。
自宅まで高速を使って1時間。
「今日、帰れない・・・」

その時、男性職員さんが「タイヤを外して、近くのガソリンスタンドまで持って行っていいですか」。ほ、仏さまですか!?
手際よくジャッキアップしてタイヤを外し、担ぎ上げて歩いて遠ざかっていく男性。そこから、パンクの修理を済ませてまたタイヤを付けて下さるまで、わずか30分ほど。「もう大丈夫ですよ!高速も乗れるそうです」。

ありがたすぎる!
人の優しさがつくづく身にしみた出来事でした(涙)。
笑顔で見送って下さったJA虹のホールの皆さま、その節は本当にありがとうございました!

再度パンクするのがこわくて、高速では「どうぞ私を抜いていって下さいまし」とオーラを放ちながら、時速70キロ~ギリギリ80キロで、無事お寺に帰りつきました。

あちこちへの絵解きの旅では、いつも人との温かい出会いがあり、その出会いが大切な宝物なのですが、時にはこんな出会いも。大感謝です!

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