住職日記

浜辺の足跡

浜辺の足跡

 

アデマール・デ・パロス

 

夢を見た、クリスマスの夜。

浜辺を歩いていた、主と並んで。

砂の上に二人の足が、二人の足跡を残していった。

私のそれと、主のそれと。

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ふと思った、夢のなかでのことだ。

この一足一足は、私の生涯の一日一日を示していると。

立ち止まって後ろを振り返った。

足跡はずっと遠く見えなくなるところまで続いている。

ところが、一つのことに気づいた。

ところどころ、二人の足跡でなく、

一人の足跡しかないのに。

私の生涯が走馬灯のように思い出された。

なんという驚き、一人の足跡しかないところは、

生涯でいちばん暗かった日とぴったり合う。

苦悶の日、

悪を望んだ日、

利己主義の日、

試練の日、

やりきれない日、

自分にやりきれなくなった日。

そこで、主のほうに向き直って、

あえて、文句を言った。

 

あなたは日々私たちと共にいると約束されたではありませんか。

なぜ約束を守ってくださらなかったのか。

どうして、人生の危機にあった私を一人で放っておかれたのか、

まさにあなたの存在が必要だった時に

 

ところが、主は私に答えて言われた。

 

友よ

砂の上に一人の足跡しか見えない日、

それは私がきみをおぶって歩いた日なのだよ。

 

*  *  *  *  *

 

とても有名な詩で、ブラジルの詩人の方の詩だそうです。

キリスト教徒の方ばかりでなく、ひろく現代の私たちの胸に響いてきます。

時々、思い出し、読み直しています。

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