住職日記

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焼八千枚護摩供 その6 結願 任せる

任せよう どれほど経ったのか、はっと気が付いた時、私は自分がまだ護摩壇の座にいて、お堂がぐらぐらと揺れているのを感じました。しかしそれはお堂の揺れではなく、お堂を揺るがすほどの「声」なのでした。手伝いのお坊さんやご信徒た […]

焼八千枚護摩供 その5 行の厳しさ

焼八千枚護摩供 その4へ(前の記事へ) 法のえにしに恵まれて この護摩行は、大法であるがゆえに実修することができる僧は多くありません。用意するもの、道場、手伝ってくれる僧侶をはじめとする人がとても多くなります。その意味で […]

焼八千枚護摩供 その4 いよいよ八千枚

焼八千枚護摩 その3へ(前の記事へ) 行の始まり その日は朝から小雨が降っていました。如法に身を清め、この一日は無言行となります。長時間の護摩行の中座は許されませんので、便意を防ぐ意味もあり夜から水も断っています。 朝五 […]

焼八千枚護摩供 その1 八千度の生死

焼八千枚護摩供 1 長谷寺 住職 岡澤慶澄 さる令和五年十月九日、私は真言宗における修行のひとつで、古来秘法とされる「焼八千枚護摩供」という尊い修行をさせていただきました。 これから何回かに分けて、この行に取り組むことに […]

悲しい思い出、再会

境内の各所に開く彼岸花。 もう盛りは過ぎましたが、それでも点在する深紅の群生ははっと目を引きます。 別名を曼殊沙華、とは、思えば美しい名前です。 いかにも、天上の花、あるいは浄土の花、先立った死者たちの花、という気がしま […]

開いた扉の前で

御開帳が続いています。 前半は寒い日もありまたが、連休に入るころから暖かくなり、ここ数日は初夏のようです。境内のツツジの花がどんどん開いて、お参りの皆さんの目を楽しませています。 お参りの方に一枚ずつ、「参拝結縁の証し」 […]

お相撲と長谷寺

御嶽海関、大関昇進おめでとう 長野県上松町出身の御嶽海関が、ついに大関に昇進!誠におめでとうございます。悲願達成を迎えたご本人やご両親はもちろんですが、良い時も悪い時も、ずっとたゆみなく熱烈な応援を続けてきた町民の皆さま […]

冬至の不思議

画像は昨年の冬至の頃(17日かな)のもの。 今年は曇ってしまって、残念ながら冬至の日の出は拝めませんでしたが、長谷寺境内にある「鶴萩古墳」に冬至の頃の朝日が当たる様子です。 手を合わせて、古墳の中に入り、撮影させていただ […]

釣瓶落としの暗さの奥に

秋の日暮れは釣瓶落とし。 秋の日暮れは釣瓶落とし。もう井戸を使わなくなった私たちには、なかなか実感の湧きにくい喩えですが、たしかに少し前の夏の気分で夕方の道を歩いていたら急に暗くなりますね。その様は、井戸の釣瓶があっとい […]

蓮の花

お寺の池の蓮が咲き始めました。 この蓮も檀家さんが池に植えてくれたもの。 昨年は葉が開いただけで花は咲きませんでしたが、今年は開いてくれました。 お盆に合わせて開くなんて、うれしいですね。 蓮は、泥にあって泥に染まらず、 […]

朝の出来事

いつの間に? 今年は、毛虫が多い。大発生。マイマイガ? さて、昨日の朝、いつもの通りに、お勤めをしたいた時のこと。 目を閉じ、心静かに、観想。手に印を結び、、、。 はて、手に何か、いる? がぼーん、印を結ぶ手の指に毛虫が […]

千日祈祷 300座

一座一座を大切に 昨年より勤めております「千日祈祷」。 弘法大師のお誕生1250年(令和5年)を慶祝するとともに、その教えをいただくことの報恩と、当山長谷寺開基のシラスケの翁の「千日供養」の本願にあやかり、お勤めしており […]