会えぬまま過ぎる5月

会えぬまま過ぎる5月を見上げれば
  葉桜きらきら光をかえす

真っ青な空と
長谷寺のしだれ桜

20代の頃に作った短歌ですが、
思いがけず、コロナの今を表す歌になりました。

施設や病院にいる家族、
遠くにいる家族や友人。
大切な人たちに会えないまま
この5月も過ぎていきますね。

淋しさを抱えてふと見上げれば、
5月の緑はきらきら輝いて
光の粒がこぼれるよう。
命のような、希望のような光の粒。

大切な人に会えなくて
悲しいとき、淋しいときは、
空と緑を見上げて
大切な人を想ってください。

きっと大切な人も
今 同じように
あなたを想っています。

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