住職日記

語り継ぐお盆の心

いよいよ8月。

子どもたちは毎日が楽しい夏休み。

 

昨夜は、地元の子供たちがお母さんたちと一緒に、夕方からお参りくださいました。

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怖い話が聞きたい!という子供たちもいたけれど、「本当に怖くなるよ、和尚さんが話すと」というと、だんだん「やっぱいいかな~」となって、お盆のお話しになりました。

 

お釈迦さまと目連尊者のお話しです。

我が子を思う母ごころの深さゆえに餓鬼道に堕ちた目連の母。

その母を救いたいと願う目連の思いにこたえて、お釈迦さまが説いた施し、分かち合いの道。

 

子どもたちには、「目連のママが」と語りかけました。

ママからもらった愛情を、お友だちに分けてあげるんだよ。

 

お母さんからいただいた愛情を、他者に向け、分かち合っていく時、その功徳があの世の母(や祖先)を救い出すばかりでなく、生存競争のこの世でやせ細っていく私たちのうちなる「母心」もまた再生していく。

 

先祖がえってくる時、私たちの善き心も帰ってくる。

 

お盆の心を大切にしていきたいですね。

子どもたちに語り継いでいきたいですね。

 

こんな機会を作ってくれた、地区のママさんたち、ありがとうございました。

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