住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

長谷寺秋分祭~フリーマーケット「ポタラ市」

|

フリーマーケット「ポタラ市」。

う長谷観音で秋のお彼岸に開催するようになって、20年くらいになります。

途中、中断していた時期もありましたが、この秋分祭とともに復活して、お祭りのひとつの顔でもあります。

 



ポタラ、という言葉はチベットの言葉で「観音さまの住まい」とか「観音浄土」を指します。

日本語にも、「補陀落(ふだらく)」という言葉として用いられていますから、ご存知の方もあると思います。

補陀落は、やはりインドのサンスクリット語である「ータラカ」の音写ですね。

インドからのお経を漢訳する際に、昔の中国の翻訳者たちが漢字を当てました。

この補陀落は、日本の有名な観光地にもありますが、ご存知ですか?

そう、日光ですね。

日光の神社の名前は『二荒山神社(ふたらやま・神社)』といいますが、この「ふたら」は「補陀落」から来ていると言われます。

つまり、あの美しい大自然、厳しくも自然な自然の宝庫である日光の山並みや中禅寺湖の一帯は、大昔から日本人にとっては特別な聖地だったわけですが、仏教伝来とともに観音さまの浄土としての信仰が強くなって、いつの頃からか「ふたらやま」と呼ばれるようになり、それがやがて音読みで「日光」と読み慣わされるようになったものと思います。
ともあれ、このようにポタラとかポータラカという言葉は、姿を変えて日本人の文化に融けこんでいるわけですが、観音さまはそもそも人々のために三十三(無限)に姿を変じて救済活動をするという誓いを持っておられます。

長谷寺のポタラ市も、観音さまの寺の境内で、人と人とが出会い、楽しみを分かち合う時、そこには観音さまの浄土、つまり「慈悲の世界」「思いやりの世界」が現れていると思って名づけられました。

今年もまもなくポタラ市の開催です。

ぜひ皆さん遊びに来て下さい。

※映像は2012年のものです。

カテゴリ

2015年9月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

アーカイブ