住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

ナニゴトノ不思議ナケレド

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薔薇二曲

 

薔薇ノ木ニ

薔薇ノ花咲ク。

ナニゴトノ不思議ナケレド。

 

  

 

薔薇ノ花。

ナニゴトノ不思議ナケレド。

照リ極マレバ木ヨリコボルル。

光リコボルル。

北原白秋 『白金之独楽』より

 

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北原白秋(明治十八~昭和四十二年)は明治末から大正、昭和にかけて活躍した詩人です。

詩人といっても、和歌、童謡、民謡にいたるまで幅広い活躍をした多芸多才な人で、篠ノ井で「更級節」を作詩した当時には長谷寺にも立ち寄りました。

上の詩「薔薇二曲」には、誰もが「当たり前」と、つい見過ごしている出来事を前にして、ひとり立ち止まって自然の不思議、いのちの神秘を感じている深い眼差しがあります。

私たちは誰もが詩人のような感性を持つことは出来ません。

けれども、たとえば亡き大切な人の命日など、ふと私たちが生きていることの不思議が胸に迫るときもあります。

幾世代も連なったいのちが、そして多くの縁(えにし)のお陰さまに支えられるいのちが、今ここで「わたし」として花咲いていること。

当たり前、ではありませんね。

ありがたいことです。

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