住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

疫病退散 写経のすすめ 

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写経(延命十句観音経)のすすめ

阿弥陀.jpg

※添付ファイルは下部にあります

 

新型コロナウィルスの感染拡大の折、皆々さまには、お互いに大きな不安と様々な困難に直面されておられることと、心よりお見舞い申し上げます。

 

私たち一人ひとりにとっても、私たちの国や社会にとっても、また人類にとっても大きな試練の時です。

しかしこの試練は、私たち一人ひとりが、当事者として責任ある行動をとることで、感染の拡大をとどめ、被害小さくしていくことができるとされます。

急速に感染が広がる「いま」、私たちが家にいることで、誰かの命を救うことになると専門家は訴えています。

外に出ないでいることは自分の身を守り、かつまた他者や社会を守ることにつながります。

これはまさに「自利と利他」がひとつになった観音さまの行い、菩薩の徳行の実践でもあります。

 

奈良時代から、こうした疫病に苦しむとき、仏典の写経が行われてまいりました。平安時代の初めに疫病が流行した折にも、弘法大師にすすめにより嵯峨天皇が般若心経の写経をするやたちまちに効験があって、病が静まったと伝えられています。

 

自宅で過ごすことが多くなりますので、この時間に、皆さまにもお写経をしてともに新型コロナウィルスの早期鎮静化を祈りましょう。

自分が感染しないことはもとより、今感染している方々の平癒と、医療現場で奮闘されている医療従事者や、その他にも感染阻止のために尽力されている数えきれない方々の健康と安全を祈りましょう。

以下より、延命十句観音経の写経用紙をダウンロードしてください。

筆ペンやサインペンでも結構です。

沈静化するまで、祈りを込めて、何巻でもお写経しましょう。

書き終えた写経は、状況が落ち着いたら、長谷寺や、お近くの寺社仏閣に奉納しましょう。


IMG_2511.JPG

 

写経の作法

1.     写経のこころ

    写経はお経を一文字ずつ丁寧に写すことで、仏さまの功徳をいただきます。

    お経の文字一つ一つが仏さまそのものとも言われています。

    写経をすることによって、ご自身のありのままの心をみつめ、安らぎのひとときを感じることができます。

    日常を離れた心静かな時間は、あなたの心を豊かにしてくれるでしょう。

    自身の祈願やご先祖様の供養のためにも、写経は大切な修行であるといえます。

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2.     お作法

    手洗い、うがいなど身心を清めます。

    写経しやすい姿勢で座りましょう。腰骨をたてましょう。

    ゆったりと呼吸を調えて身心をリラックスしましょう。

    気持ちが落ち着いたら、手を合わせましょう。

    十句観音経を唱えましょう。

    静かに筆(筆ペン、サインペンなども可)をとり、一字一字なぞりましょう。

    無理のない速さですすめます。決して急ぎません。

    書き終えたら、静かに筆をおきましょう。

    ご自身の写経を静かに最初から見つめましょう。

    終わりに手を合わせ願いをこめて仏前や自分で決めた清らかな場所に納めましょう。

 

3.     十句観音経のダウンロード(A4サイズ・pdf

大師.jpg

※写経後半の法号が弘法大師・阿弥陀如来・釈迦如来と3種類あります。ご希望のものをお選びください。

    弘法大師    「南無大師遍照金剛」 十句観音経 南無大師遍照金剛.pdf

    阿弥陀如来 「南無阿弥陀仏」    十句観音経 南無阿弥陀仏.pdf 

    釈迦如来    「南無釈迦牟尼仏」     十句観音経 南無釈迦牟尼仏.pdf

    写仏          観音菩薩の写仏用紙です。写仏.pdf

    作法          簡単な作法の紹介と十句観音経の意訳 作法.pdf

 

追記

このコロナウィルスの危機は、まずは互いの行動と、ワクチンなどの医療によって乗り越えるよう努力するとともに、人生にとって何が大切であるかの「気づき」や「学び」の時ともなり、人として成長、成熟する機会にしていかなければならないと思います。

お釈迦さまが、人生の「苦」と気づくことが、その苦難から解脱する道であると示されたように、私たちも今回の苦難を大切な「気づきの時」にしなくてはならないと思います。

近年の恐るべき感染症の問題は、経済発展にともなう破壊的な開発に由来すると心ある学者たちによって以前から指摘されています。飽くなき「発展」ばかりを追求してきた私たちが、その発展の陰で、これまで為せずしておいた多くのことに目を向ける時なのではないでしょうか。

しっかりと目を向けること、そして為さざるままきた為すべきことを為すこと。それは、この地球の中で生かされている多くの命のひとつとして生きていくことができる人類になっていくための、避けられないイニシエーション(通過儀礼)なのだと思います。

アフターコロナ、ウィズコロナとすでに未来に心を向ける言葉もあります。

まずは外出を控え、手洗いうがいをして、心静かに過ごしましょう。

そんな時間のひと時に、このお写経の時間をお持ちいただければ幸いです。

長谷寺 住職 合掌

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