住職日記

「長谷寺の住職は現在35世代目。歴史ある寺を守ること、そこから仏教を発信すること、そこが地域に開かれた場となること。課題も夢も山積み。そんな住職の日々と思いをつづります。」

発願 千日祈祷

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発願 千日祈祷

令和5(2023) 宗祖 弘法大師 ご生誕1250年 記念浄行

ご本尊十一面観世音菩薩の供養法「十一面法」壱千日奉修

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 ●はじめに 発願

来る令和五年(二〇二三年)は、真言宗の宗祖弘法大師空海さまのご誕生一二五〇年を迎えます。

そこでこの尊い仏縁に当たり、長谷寺の本尊十一面観世音菩薩の供養の法である「十一面法」の一千座の修行である「千日祈祷」を発願いたしました。令和二年八月四日(旧暦・六月十五日弘法大師誕生日)より同五年の六月十五日(弘法大師誕生日・青葉祭り)まで、一日一座この秘法を修し、皆さまのお幸せをお祈りいたします。

 ●十一面法とは

この「十一面法」とは弘法大師が伝えられた真言密教の秘法であり、本尊十一面観世音菩薩を供養し、その大悲の妙智力によって「除災・除病・滅罪・福徳・長寿」の功徳を授かる法であり、古来疫病流行の折、修されてまいりました。「千日」の奉修は長谷寺開基「白助の翁」の縁起の「千日の祈り」にちなみ、千の祈りを本尊十一面観世音菩薩さまに捧げて、檀信徒の皆さまの現世と後世の二世安楽の福徳を願うとともに、世界の平和と疫病(新型コロナウィルス等)退散、災害の撲滅を祈るものであります。また人々の罪を清める「悔過の法」としても知られます。

参拝結縁の皆さまも、この千日祈祷の奉修期間中(令和二年〜令和五年六月十五日)一日でも多くお参りしましょう。

 ●写経・喜捨で参加する

 奉修期間中には写経(長谷寺特製 延命十句観音経写経用紙)勧進をし、並びにお花・お香・お灯明の供養料の勧進をいたします。観音さまへの喜捨奉納の功徳は広大で、ご先祖や大切な故人のみ霊の供養となります。またご家族のお幸せためやご自身の心の安らぎのために祈りを込めて奉納ください。千日祈祷の期間中、何回でもご奉納いただけます。ご奉納者のお名前を十一面法修行の際にお唱えしてお幸せを念じ、特別な祈祷札を進呈いたします。

 ●浄財を子供たちに

 なお、お納めいただきましたご供養料の一部を「おてらおやつクラブ」の活動を通じて支援を必要とする子供たちにお届けいたします。

ご本尊十一面観世音菩薩並びに弘法大師の妙智力が皆さまをお守りくださいますよう、この「千日祈祷」を修行いたしたく、謹んでご案内申し上げます。   

金峯山 長谷寺 第三十五世 慶澄 謹白


・弘法大師空海 御略伝

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弘法大師・空海は宝亀5年(774年)に今の香川県に生まれました。15歳で都にのぼり大学に学びますが、仏法を志して山岳修行に入ります。

やがて真実の法を求めて留学僧として中国に渡り、偉大な密教僧である恵果阿闍梨より正統な真言密教を授かります。

帰国の後は、人々に密教を伝え、弟子を育て、真実の仏法を広めるために、朝廷より高野山や東寺を賜り、密教の根本道場としました。

仏の教えによって、人々の幸福のためにさまざまな事業を展開し、福祉、教育、書道、文芸、土木工事など多彩で大きな足跡を残しています。

やがて承和2年(835年)3月21日、高野山にて入定されました。弘法大師は今なお高野山で深い瞑想をし、人々を救い続けていると信じられております。

御生誕記念の年にめぐり合うのはありがたいことです。

長谷寺におきましても、さまざまな機会を作って弘法大師についてお伝えしてまいりますので、どうか皆さまもご一緒に弘法大師の生涯や教えを学んで参りましょう。


【御本尊 十一面観音の功徳】

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「十一面観世音神呪経」には十一面観世音がもたらす10の功徳である「十種勝利」が説かれています。

1・身体が健康である

2・あらゆる仏に憶念される

(心に留めて忘れずにいてくれる)

3・衣食、財物が自然と備わる

4・あらゆる敵に打ち勝つ

5・慈悲心を起こさせる

6・毒虫や熱病に侵されない

7・刀杖(暴力)の難にあわない

8.火難にあわない

9・水難にあわない

10・横死(非業の死)をしない


また、別の経典には死と死後の功徳をとく「四種果報」もあげられます。

1・臨終にて仏を見る

2・悪趣に生じない

3・非業の死をとげない

4・極楽に生まれることが出来る


御本尊十一面観世音菩薩の「大悲の本誓」は海のように広く、山のように高いものであります。

そのお誓いの力が、私たちの厄難を払い、福を授けてくださるのです。苦しい時代である今こそ、御本尊十一面観世音菩薩の教えを信じて守り、その広大な利益を授かりましょう。


当山のご本尊さまは、開基白助(しらすけ)の翁が、双親菩提のために千日の供養をし、善光寺如来のお導きによって奈良の長谷山より勧請されました。その折、女神瀧蔵権現が現れて白助を導き、瀧蔵権現は姿を明かして天に去るにあたり、その左腕を観音の像に残したと伝えられ、それ以来人肌のぬくもりを失わない「人肌観音」と呼ばれ信仰されています。

この白助の千日供養の本願にあやかり、千日の祈願を申し上げ、ご本尊さまの供養の法を修して、檀信徒の皆さまに除病延命、除災与福、疫病退散、災害撲滅、無病息災をお祈りします。

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