住職日記

千四百万年の寺づくり

千四百万年の寺づくり    「寺離れ」が進行する今日、私が地域における菩提寺の役割を考える時、いつも思い起こす出来事があります。私はこのエピソードの中に寺が蘇るヒントがあるのではないかと思っています。 &nbs […]

観音@ハツセ考

観音@ハツセ考風に乗った種が飛来し、異国の大地に根づく。 今では珍しくなくなった花が、帰化植物であることを知り意外に思うことがあるように、風景に融け込んでしまった仏教もまた、外来種であり、いつか誰かが持ち込んだものだ。 […]

再生の聖地ハツセに学ぶ -再生の決め手-

再生の聖地ハツセに学ぶ -再生の決め手-長谷寺の長谷はそもそもハツセという。 漢字を当てれば「果瀬」「泊瀬」「初瀬」と書く。 果は果てること、泊はとまること、初ははじまること。終わり、とどまり、始まり――。 山深き谷あい […]

神に触れる

神に触れる   詩人の山尾三省さんの「森の家」という詩の一節にこんな詩があります。 ご自分の子「閑ちゃん」が生まれたばかりのころの詩です。   * やわらかな   閑ちゃんの体の熱がそのまま膝に伝わり  嬰児( […]

句碑の案内板を奉納いただきました

長谷観音の桜も、本日とうとう開花。 一日おきに晴れと雨が繰り返す今日この頃。 長谷観音には、江戸時代からの句碑がいくつか建っています。 でも、どれも字が難しくて読めません。 読めなければ、ただの石が由緒あり気に建っている […]

思いやりの誕生日に-花つまり-

思いやりの誕生日に–花つまり– 梅が香り、桜が咲き、桃の開く春を迎えると、お釈迦様の誕生日、四月八日がやってきます。 暦の妙か、辛い冬が去っていっせいに花々が咲くこの季節に、お釈迦様はお生まれにな […]

チュンダよ、自分を責めるでない

チュンダよ、自分を責めるでない   季節はめぐり歳はあらたまり、もうお釈迦様の涅槃会を迎えます。 この一年の間に、どれほどの別れがあったことでしょう。 遅れ先立つは世の習い、とは言いますが、大切な人を亡くすと、私達は時に […]

謹賀新年

明けましておめでとうございます。 こうして、無事に新しい年を迎えることができましたことに、心から感謝したいと思います。 年頭に当たり、お釈迦さまの祈りの言葉をご紹介します。 生きとし生けるもののすべてが  安楽で 幸福で […]

インドに行ってきました

■インドに行ってきました 昨年十一月二十六日より十二月五日まで、国際仏教徒会議(Global Buddhist Congregation 2011)に参加するためインドに行ってまいりました。 この会議は、インドのニューデ […]

高田松原の松

一本だけ、残った。 木石に、 言葉をかけることを笑う人もあるでしょうが この半年、 あなたから、 どれほどの人が、 どれほどの励ましを得たでしょう。 あなたがそこにいてくれたので 悲しみばかりの私たちの大地に、 希望の芽 […]

喪中葉書

今日、一葉のハガキが届いて言葉を失った。 喪中のハガキ。 それは、20年ほど前に、大変お世話になった方の死を告げるものだった。 つい半年ほど前に、メールでやり取りをし、昨年にはお会いしていた。 夏には、その方が働いていた […]

メキシコの学生から志津川保育所の子供たちへメッセージ

メキシコのメキシカリという街の学校で、日本語を学ぶ学生さんたちから、 被災地の子供たちに、メッセージ。 温かい気持ちになります。 長谷寺の檀家さんのTさんが、 長い間、メキシコで日本語を教える方と交流をしていて、 そのご […]