住職日記

仏さまの歯の話

今日は、歯の話。   四世紀に、インドからスリランカに伝えられたというお釈迦さまの左の犬歯をまつるお寺がスリランカにある。スリランカの仏教徒のあつい信仰の対象となっていて、歴代王朝守護の宝物、王位継承の印として […]

お釈迦さま、亭主(新郎)への提言

夫は五つの方法で妻に奉仕しなければならない。    一、尊敬する  二、軽蔑しない  三、道から外れたことをしない  四、権威を与える  五、装飾品を与える      & […]

観音さまの歌

観音さまの歌   観音さまほど古来から私たちの国で親しまれてきた仏さまはいらっしゃいません。 その救いの心は、長い年月の間に日本人の文化の基層や私たちの心の深いところにまで染み渡り、根づいています。 それだけに […]

松原泰道老師の思い出

昭和、平成を代表する仏教者である松原泰道老師が亡くなられた。 偉大な僧の死は遷化というが、まさ松原先生はこの世での教化を終えて、あの世の教化へと遷っていかれたのだ。 101歳だった。 老師には長谷寺の法話会にお越しいただ […]

娘写経

11月に6才になる娘が5月から寺の「写経の会」に参加している。 今日も参加した。 むろん、まともな字になるはずは無いのだが、それなりになる。 〈写経における「まともな字」とは何か、これも悩ましいところだ〉 息子は何度も参 […]

白助物語(長谷観音開基伝説を読む) シラとハセ

生まれ清まった者   白助=シラスケ    最後に白助の名前と長谷という言葉について触れましょう。  まずは白助という名前から考えてみたいと思いますが、シラとスケを分けて考えてみます。先に「助=スケ」 […]

白助物語(長谷観音開基伝説を読む) その4

旅の終わり              その後九ヵ年を経て、くたんの本尊の左手忽然として失せぬ。時天くもり山幽にして、翁が家を巻き覆い、夜中に及んで件の女房の云う。我は是れ長谷寺の地主瀧蔵権現なり。大聖の御使に此の所に来れ […]

白助物語(長谷観音開基伝説を読む) その3

 旅から還って                        夢さめて下向しけるほどに、初瀬の里、森というところにて、童子一人具したる女に合ぬ。みめことからゆゆしくして、立ち寄るべき様もなし。翁兎角親しみ依って […]

白助物語(長谷観音開基伝説を読む) その2

 旅の深まり                翁かの説法の詞にしたがって、当山(※奈良の長谷山)に尋ね入るに、寳石いまだ顕はれ給わざる前なれば、堂舎もなく、本尊もいまさず。ただ茫然として山に向かうほどに、中心に當って光を放 […]

白助物語(長谷観音開基伝説を読む)

 旅の始まり                         仁王三十五代、舒明天皇の御宇に、当寺(※大和長谷寺)の宝石も観音も、いまだ顕れたまわざる前一百年ばかりに、信濃国更級郡姨捨山のほとりに、允恭天皇六代の孫、白介 […]

秘仏について

来年は善光寺様の御開帳です。 しかし、どうして本尊を隠してしまうのでしょう。考えてみると、不思議です。仏教は「偶像」を大切にしているわけですが、これが秘仏というあり方になってくると、簡単に偶像崇拝とも言い切れなくなる。 […]

チベットハウス代表の善光寺参り

昨日、ダライラマ法王事務所日本代表部のラクパ・ツォコ代表が、善光寺にお参りに訪れた。 善光寺さまの聖火リレー辞退に対する感謝の意を伝えるためである。 僕は聖火リレーの辞退にともない営まれた追悼法要に友人の僧侶17名と参加 […]